「古典」という言葉には、どうしても「古いもの」というイメージがついてまわります。
しかし18世紀から19世紀の時代の変革期を生きていた人々にとって、その音楽は極めて斬新なものでした。
むしろその後の、いわゆる「ロマン派」と呼ばれる音楽の方に、より復古的な側面を見て取ることもできるのです。
(和声やリズム法、楽器の使用法は大きく革新されましたが、使っている音素材は民謡が多く、題材にも古くからヨーロッパに伝わる民話が多く用いられています)
このオーケストラの目標は、いわゆる古典派音楽の、現代にも通用する「新しさ」に注目し、それを楽しいもの、美しいものとしてお客様と共有することです。
そのためには当時において常識とされていた演奏法(常識ゆえに楽譜に記されることが少ないのです)を身につけねばならず、そのうえで自由で自発的なアンサンブルを達成しなければなりません。いわば「型から入って型から抜け出す」、です。
う~ん、プロでもなかなかできないなあ、こんなこと。ちょっと心配になってきました…。
不肖大森の力だけではとても無理なので、信頼できるプロ奏者にも参加いただいております。
しかし一番の頼りは、アマチュアながら高い技術と意欲を持った若い団員達です。
彼らが今以上に学び成長し、クラシカにしかできない音楽がある、といつの日か言われるようになるのが、私の音楽家としての夢の一つ、なのです。
オルケストラ・クラシカ音楽監督 / 大森 悠
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